放送番組審議会
 
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第433回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和7年2月27日(木)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野市)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、北市 治史 委員、金田一 真澄 委員、関 由美江 委員、中津 智夫 委員、長谷川 敬子 委員
■欠席委員■ 下大薗 浩 委員、柳澤 勝久 委員
■議 題■ 【合評番組】
チャンネル4「終わらないコロナ~後遺症と闘う18歳~」
令和6年12月28日(土)9:30~10:25放送

【番組内容】
岡谷市在住の山田幸奈さん(18)は、2年前に新型コロナに感染。
ほどなく陰性になったものの、全身が動かなくなり、寝たきりとなった。
その後、都内の専門医に新型コロナ後遺症と診断される。
後遺症の症状は200種類以上あると言われるが、倦怠感や気分の落ち込みが主症状であるため「気持ち問題」などと理解されないことが多いという。
番組では幸奈さんの2年を取材。
現状と課題、国の対策や最新の研究事情を伝えた。

【主な意見】

・コロナは寝たきりになるほどの後遺症があること、そして若い10代もなるということ、その症状も多岐にわたり 200種類以上もあるということを初めて知りました。改めてコロナの怖さがすごく伝わる番組だった。

・コロナの後遺症の重さがここまでだということは、番組で取り上げなければ分からなかったし、対処療法だけでなくどのように治していったらいいかまで切り込んでいた。

・番組として幸奈さんの血液検査を依頼したということに感銘を受けました。ニュースを伝えることを超えて、社会をより良くするために取材相手に寄り添って進むという新しい形の報道にもなっていたと思う。

・コロナ後遺症に苦しんでいる人たちがいる中で、日本はちゃんと対応していないのではないかという問題提起を番組はしたと思います。

・アメリカとの研究への投資額の差には愕然とした。人口の違いなどの算定基準もあると思いますが、国内の7億円という投資額が果たして妥当かどうか、知りたいと思いました。

・治療に関する医療機関の動きや研究をまとめて放送しても良かったと思いました。しっかりと知りたいところでした。

・コロナ後遺症というまだ位置づけが曖昧なものに対して専門的な方々のお話が入っていたのはとても良かったと思います。ただ、その症状が多岐にわたりすぎていることや個人差がありすぎるということで、やはり非常に曖昧で捉えられない感じがしました。

・深刻さだけではなく、山田幸奈さんの卒業という番組を見る方も何か救われる気分になれる。こういうフォローがある番組をよく作ったなと関心しまた。

・継続的に取材して報道されていることは本当に素晴らしいことだと思います。今後快方に向かうところも見てみたいというふうに感じました。