放送番組審議会
 
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第429回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和6年10月25日(金)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野市)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、北市 治史 委員、金田一 真澄 委員、下大薗 浩 委員、関 由美江 委員、中津 智夫 委員、長谷川 敬子 委員、柳澤 勝久 委員
■欠席委員■ 松田 正巳 副委員長
■議 題■ 【合評番組】
ゆうがたGet!every.第4部 特集「霊峰 御嶽と生きる~噴火災害10年~」(1)~(5)
令和6年9月23日(月)~27日(金)18:15~19:00放送

【番組内容】
死者・行方不明者63人と戦後最悪の噴火災害となった御嶽山噴火災害(2014年9月27日発生)から10年。
『霊峰 御嶽と生きる』をタイトルに据え、信仰の山"御嶽"とともに暮らす人たちをテーマにした特集シリーズを噴火から10年の節目となる9月27日までの5日間にわたり自社制作番組「ゆうがたGet!every.」のニュース内でお伝えしたもの。
シリーズ1回目は「山と共に…強力は今」。
2回目は「10年前の"あの日"山にいた写真家」。
3回目は「噴火災害と遺族と山麓の民宿がつむぐ10年」。
4回目は「山小屋を復活…女性オーナーの奮闘記」。
そしてシリーズ最後の5回目は「専門家と地域の連携…火山防災のいま」と題し、霊峰御嶽とともに生きる人のそれぞれの噴火から10年を振り返るとともに現状に迫りました。

【主な意見】

・戦後最悪の噴火災害から10年の節目でこうした特集を放送されたというのは、この災害を後世に伝えていくという意味のあることだと感じた。

・信仰の山というのを過去と現在で比較していたというのは非常に良かったと思う。かつてのにぎわいというのと、これからどうするのかというのを考えさせられるものだったなと思う。

・御嶽山噴火災害から10年が経って生まれた多様な物語がうまくまとめられている。質の高い魅力的なドキュメンタリーとして制作されていた。

・それぞれの回で出た情報は私の知らないことで勉強になったという意味では素晴らしい番組だったが、これを踏まえて自分はどう行動すればいいのかと考えた時に、もう少し踏み込めると良かったと思う。

・防災の観点とどうリンクさせるか。人の取材はいい話で物語としてまとめたくなってしまうところがあるが、読者や視聴者はその一歩先の防災を考える企画を求めている。

・御嶽山の恩恵で暮らしていた人々の暮らしや経済が破綻してから現在に至るまでの間に、力強く生きている人々を捉えていた点もとても良かった。

・10年20年の区切りと言わず、折に触れて災害に対する警鐘を報道機関として報道をしてもらいたい。