第417回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ | 令和5年7月27日(木) |
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■場 所■ | テレビ信州 本社(長野市) |
■出席委員■ | 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、金田一 真澄 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、柳澤 勝久 委員、山下 貴司 委員、渡辺 理雄 委員 |
■議 題■ | 【合評番組】 チャンネル4「ほら吹き学芸員 闘う!骨の博物館」 令和5年4月29日(土)9:30~10:25放送 【番組内容】 かつて海の底だった長野市戸隠からは、海の生物の化石が見つかっています。 その面白さを生かして、子どもたちの好奇心の芽を育てようと奮闘する長野市立戸隠地質化石博物館の学芸員、田辺智隆さんの1年間を追いました。 博物館の生き残り戦略として「地域密着」を掲げ、博物館機能の多様化を目指し、人手も予算もない中、希望を捨てず、活発な活動を続ける背景には、子どもたちに伝え続けたい「戸隠の大地の魅力」がありました。 【主な意見】 ・田辺さんの人柄や博物館に対する情熱が楽しく展開しており、苦労を苦労と感じさせない姿には感銘をしました。戸隠地質化石博物館の今後を見守り、是非訪れてみたいと思いました。改めて長野県が大変価値のある場所だと印象付けられました。 ・博物館法の改正について、番組で初めて知りました。「社会的・地域的課題への対応」が博物館の仕事になったと紹介されていましたが、すごく大変なことだと思いました。 ・博物館本館の会議を取材していたり、「運営費用が10年据え置きの560万」や、「会計年度任用職員のお給料が正職員の3分の1」といった苦しい数字の情報があり、良い関係を維持されたからこそ出てきた情報だと感じました。 ・戸隠地質化石博物館がどのようにしたら存続できるのかなど、どこかでもう少し問題点を集約するようなところがあると良かったと思います。博物館の統合についても、行政にアプローチするような取材があれば、より強くメッセージ性が出たと思いました。 ・年間3万人が訪れている「足寄動物化石博物館」の試みなど、他の地域の取り組みが紹介されていて、地域の博物館がどのような生き残り戦略を取っているのか知ることができ参考になりました。 ・アザラシのはく製や、温泉を掘った時の地下深い地質のサンプルなどが田辺さんの元に寄せられていて、地域に親しまれていることがよくわかりました。 ・内容が盛りだくさんすぎて散漫になっていたところがあったと感じました。登場人物も多く、混乱してしまったので、もう少し中身を整理すればもっと惹きつけられるドキュメンタリーになると思います。 |