放送番組審議会
 
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第402回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和4年1月26日(水)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野市)(Web参加の委員も)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、松田 正巳 副委員長、河村 洋 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、松橋 賢一 委員、柳澤 勝久 委員、渡辺 理雄 委員
■議 題■ 【合評番組】
言魂二愛ヲ宿セ ~連覇への蟻高It’s “書”time!!~
令和3年12月30日(木)14:30~15:00放送

【番組内容】
2021年の「書道パフォーマンス甲子園」に出場した松本蟻ケ崎高校書道部に密着した。
前年は新型コロナウイルスの影響で開催が見送られた大会で出場がかなわなかった先輩の思いも胸に、悩みながら作品の構成を練り上げ、連覇した部員たちの夏を追った。

【主な意見】

・さだまさしさんと香取慎吾さんが出演した別所線の番組にも松本蟻ケ崎高校書道部が出演して香取さんとコラボでパフォーマンスをしていました。その時は、どういうふうに作られているのかわからなかったのですが、今回の番組の映像を通して完成までどういうふうにプロデュースして見せていくのかがわかり、完成させるために色々な努力とか工夫がなされているということがわかり、書道パフォーマンスの奥深さを知りました。

・県大会から全国大会までの17日間での急な構成の変更から、2年前に初優勝した先輩達を越えて自分達の独自性を出そうとする葛藤がわかりました。全国大会に向けての構成の変更が連覇に繋がったのだと思います。ただ、もう少し部員達の日頃の練習や連覇へのプレッシャーなどを詳しく表現してほしかったと思います。

・文字の美しさ、音楽、演出効果、ダンスとある意味伝統的な書道が合わさった総合芸術になっていることに感銘を受けましたし、見応えがありました。出来上がった作品だけでなく、出来上がるまでのプロセス全てが作品だと思いました。

・全国大会での6分間のパフォーマンスでは工夫を凝らした演出がいくつかありました。スモークからの登場、紙で作った拡声器から誹謗中傷が拡散する様子、ナレーションのメッセージを視覚化し、立体的に表現していました。ナレーションの「愛でくるまれた言葉は、辛さを幸せに変える力を秘めている」の時に、「辛」という字に一筆加え、「幸」にした時の演出は素晴らしいメッセージだったと思います。

・携帯電話やパソコンから発信される言葉に多くの人が心を痛め辛い思いをしている現状に焦点を当て、社会から誹謗中傷をなくし、同じ言葉でも愛のこもった言葉で幸せな喜びのある温かい社会を創造しようと訴えた作品で、完成した書は、字の配色も色合いも良い綺麗な作品だったと思います。

・引継ぎ式の時に2年生の次期部長が「連覇を目指すだけではなく、地域へのパフォーマンスや地域への貢献を大事にしていきたい、感謝を大事にしていきたい」と言っている言葉に、部の活動として地域貢献を大事にしている伝統があり、今後も引き継がれていくことがわかりました。