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はじめに――
テレビ信州は、「里山」をテーマに番組を作り続けています
2006年10月、テレビ信州ではデジタル放送の開始にあわせて、「心のふるさと 里山に還ろうキャンペーン」をスタート。
アナログ放送では十分にお伝えできなかった美しい信州の自然が、より豊かに表現できるようになり、人間と森の接点「里山」に視点を据えたシリーズドキュメンタリー「TSBネイチャードキュメント 里山大回廊をゆく」の制作を始めました。
初回は、2007年3月放送。これまでに22作品を制作し、放送しています。
テレビ信州は、日本の原風景「里山」をテーマに番組を作り続けていきます。
「伝えよう!里山ものがたり」は里山に生きる信州の人々がふるさとを守り育てるためのプロジェクトです。
里山は、山と里の間に位置し伝統的な暮らしを支えてきました。
自然に恵まれた長野県は多くの地域が里山だと言われています。
半世紀前まで里山は、燃料となる薪を採り肥料にする落ち葉を集め、山菜やきのこ、動物など食料を得る貴重なフィールドで、田畑、小川、ため池、草原、住居が調和する美しい景観は当たり前のものでした。
ところが、化石燃料が生活に浸透すると、私たちは里山に価値を見いだせなくなり、手を付けなくなりました。
里山は、人が関わることによって作り上げられてきた自然です。
資源を枯渇させないよう、先人から受け継がれてきた知恵や技術で手を加える。
ここには、持続可能な社会があります。
テレビ信州は、「里山」についてあらためて価値を見出し、メディアを通じて様々な地域の里山の営みを伝えます。